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ドクターズインタビュー
スポーツ整形 編
スポーツ障害・外傷の患者様の年齢層は?
ほとんどがスポーツをやっている10代の患者さんです。将来プロを目指している子、高校や大学でもスポーツを頑張りたい子など様々なお子さんがいるので、治療計画も多岐にわたります。そこを患者様の要望に沿うという意識を強くもって診察にあたっています。
どのような症状が多いのでしょうか?
四肢体幹などの使い過ぎによる症状が多いです。いわゆる疲労骨折です。10代のお子さんはまだ成長途上のため、骨より靭帯の方が強い場合が少なくありません。同じ負荷がかかっても、靭帯には問題がないのに骨がはがれてしまう「裂離骨折」を起こすこともあります。
お子さんの治療で意識している点を教えてください。
多くのスポーツ障害・外傷は安静期間を設ける必要があります。しかしお子さんは身体を動かすことが楽しいあまり、痛みを我慢して運動を続けてしまう子がいます。また運動を止めて安静にすべき期間を待ちきれず、スポーツを始めてしまう子も多いのです。そこで、本人と親御さんに症状と治療についてどうやって納得してもらい、我慢させて治していくかを考えるのも私の仕事です。無理をしなければ大半は治っていくので、「プロになりたいならここは頑張って我慢しよう」など、患者さんと親御さんの両方と話し合って解決していきます。
スポーツ障害・外傷ではどのような検査を行うのですか?
エコー検査で筋肉や靭帯の損傷具合、神経や血管の状態を調べます。靭帯損傷などの場合、エコー検査で損傷の程度を正確に確認できるため、治療や処置が必要な部位がわかりやすくなるという非常に大きなメリットがあります。エコー検査でカバーできる範囲はかなり広いのですが、当院ではレントゲンを併用しています。検査によって得意・不得意な部分があるため、互いに補い合うことが必要だからです。患者さんの症状をより正確に確認するためには当然のことだと思います。